
登山はもちろん、キャンプなどのアウトドアシーンで活躍するダナー。タフなブーツなのにタウンユースでも履いている方が多い人気のブーツです。ここではダナーの魅力とおすすめモデルをご紹介します。
ダナーとは
1932年チャールズダナーとウィリアムウィエンハーグら5人で
アメリカの
ウィスコンシン州でブーツ作りを始めました。当初は労働者用の
ワークブーツを作っており、木材加工などで使うだけの長いロガーブーツを作り、一足約20ドルで販売していました。つまり当時はアウトドアとはいっても作業用の安全靴だったわけです。
ダナーが人気なワケ
転機が訪れるのは1960年代に入ってから。
アメリカ人の若者の多くがマ
イカーを手に入れ、週末ともなればハイキングやキャンプなどへ出かけるアウトドアブームが訪れます。この時ダナーを受け継いだ息子のビルは思い切ってハイキングブーツを生産ラインに加えます。
最高のハイキングブーツと謳われたマウンテントレイルと言う物は瞬く間に大人気となり、後継モデルのマウンテンライトでは世界で初めて
ゴアテックスを物に採用しました。ハイキングブーツだけでなく、軍隊や消防隊などでもダナーのブーツ採用され、現在ではアウトドアブーツの老舗ブランドとして世界中で人気のあるブーツブランドに成長しています。日本ではABC・マートが代理店となっています。
なぜダナーが選ばれるのか
アウトドアで活躍するマウンテンブーツと呼ばれるものはたくさんのブランドがあります。例えばイタリアのグローネルや、ウィンチ、日本で言えばゴロー、そして
アメリカと言えばレッドウィングのハイキング部門としてスタートした
バスクや、メレルなど世の中には数多くのアウトドア用ブーツのブランドがあります。
その中でもダナーは名品と名高いブランドです。1960年代当時の
バックパッカーマガジンでは、最も理想的なハイキングブーツと賞賛され、第18回
アメリカデザイナー賞も受賞しています。ここではダナーの人気の秘密に迫ります。
ダナーの魅力その1
ダナーのブーツは世界で初めて
ゴアテックスを採用するなど、ハイキングブーツには防水性が重要と言うことにいち早く目をつけていました。
ゴアテックスは高い防水透湿性を持ち、雨や雪がブーツの中に侵入するのを防ぐだけでなく、靴内部が蒸れるのを防ぎます。そのためアウトドアで大活躍のブーツと人気なのです。
ダナーの魅力その2
ダナーのブーツはタフさ、堅牢さにも定評があり、足元をしっかりと守ってくれるという安心感が人気の秘密でもあります。前述した通りもともとは作業用の安全靴を作っていた老舗ブーツメーカー。
アッパーには丈夫なレザーを使用し、アウトソールにはビブラム社のソールを装着することで、濡れた路面でも滑りにくく、未舗装の道でもしっかりとグリップします。そのため登山などのアウトドアシーンだけでなく、過酷な軍隊や、消防隊にも使われています。シチュエーションを選ばずはけるタフなブーツ、それがダナーのブーツです。
ダナーの魅力その3
ダナーのブーツは現代的なデザインのブーツから、クラシカルなスタイルの靴まで様々なブーツがラインナップされています。特にクラシカルなブーツで人気の、マウンテンライトやダナーライトはハイキングブーツにラインナップされた頃からほとんどデザインに変更はありません。
つまり既に完成されたデザインで流行に左右される心配がないと言うことです。しかもカジュアルなファッションに合わせやすく普段のコーデを崩すことなく着用できる、それがダナーの魅力でもあります。
ダナーの魅力その4
ダナーのブーツは、着用する頻度やシチュエーションにもよりますが、ほぼ一生履き続けることが出来るブーツです。もちろんメンテナンスは必要になりますが、ダナーはリペアサービスも充実しており、クオリ
ティーの高いリペアをしてくれます。
ソール交換はもちろんですが、ライニング補修やトップバンドの交換など、様々な部位を補修クリーニングしてくれるため、一生履き続けることができるのです。その間エイジングも楽しめると、ファッション好きな方からも高い人気を誇るブーツです。
それではここからはダナーの人気モデルをご紹介します。
1.ダナー人気モデル:マウンテンライト

ダナーのアウトドアブーツの中でも定番中の定番マウンテンライト。ダナーがハイキングブーツとしての評価を高めたマウンテントレイルの血を受け継ぐ後継モデルです。253もの手作業の工程が必要となるステッチダウンブーツで、ライニングは
ゴアテックスを採用。アウトドアはもちろんですが今やファッションの定番中の定番となっているブーツでもあります。
2.ダナー人気モデル:ダナーライト

実際にダナーの靴を履く人が不便を感じずに使いやすく耐久性に富んだ靴を作ると言う真摯なダナーのコンセプト体現したダナーライト。世界で初めて
ゴアテックスを靴に採用し、現在もなおメイドインUSAをキープするダナーの看板モデルです。ちなみにライトは当時はまだ重たかった、ヨーロッパ製のブーツに対抗して名付けられました。
3.ダナー人気モデル:マウンテンリッジ

ダナーのマウンテンリッジは、トレイルやハイキングよりもキャンプやダウンユースに使いやすいアウトドアブーツです。ゴアテックスを使用していないため価格が抑えてあり、初めてダナーをブーツを履いてみようと言う方にもおすすめです。ハイカットとローカットの2種類があり、ローカットはブーツ初心者の方にも履きやすいのでおすすめです。またクレープソールは、他のソールと異なり衝撃を吸収しやすい種類なので、長時間着用しても疲れにくいのが特徴です。
4.ダナー人気モデル:カラマチャッカ

アウトドアブーツだけでなくドレッシーなクラッシックブーツも魅力的なダナーのラインナップ。アンティゴは、クラシカルな
チャッカブーツで美しいシルエットと光沢のあるクロムエクセルレザーが特徴です。また
メイドインジャパンモデルでもあります。カラーリングは2種類です。
5.ダナー人気モデル:ポストマン

ダナーのロングセラーモデルでもあるポストマンシューズ。その名の通りもともとは郵便配達員のためのサービスシューズでした。ダナーのポストマンシューズの特徴は、光沢のあるガラスレザーを採用している点です。ビジネスはもちろん休日にも履けるおしゃれなブーツです。こちらも
メイドインジャパンモデルです。カラーリングは2種類です。
6.ダナー人気モデル:フリード
DANNERの冬の定番となったFREDDO。 特にローカットスタイルは、降雪に関係なく秋冬のアクティビティやファッションとして受け入れられてきた。 防水メンブレン素材「ダナードライ」をインサートし、中綿には軽量で断熱性に優れる高機能中綿素材「シンサレート®」を採用した、防水仕様のウィンターブーツ。 アッパーには撥水性の高いリップストップナイロンを使用し、ライニングの素材も足入れしやすいジャージ―素材を採用。 バックステイのラバーパーツは左右非対称になっておりインサイドは倒れ込みを防ぐアーチサポートパターンになっています。
7.ダナー人気モデル:ラップトップサイドゴア
ラップトップシリーズのニューモデル。 さらに防水性と防汚性を高めたサイドゴアタイプ。 サイドゴアは伸縮性のあるネオプレーンを採用し、履き口を狭めに設計し、土や小石、水などの侵入を防ぐ。 軽量なラバーをアッパーに使用し、気軽に着用いただける軽量性を実現。 キャンプなどのアウトドアアクティビティはもちろん、ガーデニングなどでも活躍できる1足です。
ダナーとあの人気モデルがコラボ!
あの人気スニーカーブランド「ニューバランス」とコラボした話題のスニーカー。ペニーコインからインスピレーションを得たデザインになっており、両ブランドの歴史、ストーリーを落とし込んだプレミアムな一足。M995DN 限定モデルは速攻で売り切れた人気モデルです。もし見つけたらチェックしたおきたいですね!
ダナーのお手入れについて

アッパーにレザーを使用しているタイプのダナーブーツは、毎日のお手入れをすることで長く愛用でき、しかもエイジングが楽しめます。ここではダナーブーツのお手入れについてご紹介します。
ダナーおすすめお手入れアイテム:1
毎日のお手入れは、ブラッシングです。ブーツの表面を豚毛ブラシなどで、ブラッシングすることで汚れが落ち、レザー本来の艶も戻ってきます。レザーは湿気も天敵ですが、乾燥も良くありません。レザーにはある程度の潤いが必要です。月に1度は、レザーコンディショナーやオイルで乾燥によるひび割れを防ぎましょう。
ダナーおすすめお手入れアイテム:2
danner bootsdressingがあるといいですね。
またレザーは年数がたつと色が抜けてきます。よって年に最低1度は補色する必要があります。その場合は色付きのレザーオイルを選ぶと良いでしょう。純正オイルだと変わった色にならないので心配ありませんよ。
ダナーおすすめお手入れアイテム:3
アウトドアシーンで履く機会が多い方は、いっそのこと丸洗いしたい!と思われる方もいるでしょう。レザーブーツを丸洗いできるのか?と問われればもちろんできます。ただし色が落ちる可能性もあります。丸洗いする頻度は、1年に1回程度に留めておきましょう。頻度が多いと、レザーに含まれる油分が抜けてしまい、逆にレザーが乾燥によりひび割れしてしまう可能性があります。
ダナーおすすめお手入れアイテム:4
レザージャケットなども洗えると評判のレザーウォッシュです。きれいに汚れが落ちると評判の洗剤ですが、お値段がちょっと高いのがネックです。
ダナーおすすめお手入れアイテム:5
レザー製品を洗う定番の洗剤といえば、こちらのサドルソープです。レザー全般に使えるためレザーブーツのお持ちの方は、買っておいて損は無いメンテナンス用品です。
ダナーおすすめお手入れアイテム:6
ブーツを丸洗いしたら最も大切なのは乾燥の工程です。この時ブーツの形が崩れてしまわないよう、シューツリー(シューキーパー)を使って乾燥させることをおすすめします。シューズ内の余分な水分を乾燥させ、シューズの形を整えるためにも用意しておきたいメンテナンス用品です。乾燥させるには陰干しで、丸一日は乾燥させておきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ゴアテックスメンブレンを採用したダナーのアウトドアブーツもかっこいいですが、クラシカルな
ワークブーツももっと評価が高くてもいいと個人的には思っています。アウトドアブーツももクラシカルなブーツも、流行に左右されることなく長く使えるモデルです。どんなファッションにも合わせやすいので、ぜひあなたもここで紹介したブーツでファッションを楽しんでくださいね。