アメニティドームの後継として、登場したスノーピークのエントリーモデル「ヴォールト」。アウトドア初心者に、大人気のテントです。ここでは、スノーピークのヴォールトの魅力をご紹介します。
2020年2月に執筆した記事に追記しました。というのも昨今のキャンプブームのおかげでお値段がかなり高騰したから。
- スノーピークのヴォールトとは
- ヴォールトは初心者向けエントリーモデル
- 【スノーピーク】ヴォールトの基本情報
- 【スノーピーク】ヴォールトのレビュー&おすすめポイント
- 【スノーピーク】ヴォールトのレビュー:注意点
- 【スノーピーク】ヴォールトの設営方法
- ヴォールト設営手順
- 【スノーピーク】ヴォールトの連結方法
- ヴォールト同士を無限に連結可能
- スノーピークのヴォールトはこんな人におすすめ
スノーピークのヴォールトとは
スノーピークの「ヴォールト」とは、テントのエントリーモデルです。2018年4月に発表されるや否や、ものすごい人気で、品薄状態が続いているほど。一体どんな魅力が詰まっているのでしょうか。
ヴォールトは初心者向けエントリーモデル
スノーピーク「ヴォールト」はアウトドア初心者に向けた入門モデルになります。このヴォールト以前には同じくエントリーモデルである「アメニティドーム」がありました。
テント設営が簡単であること、ゆったりとした居住空間が確保出来るという矛盾した2つの問題を解消したモデルなのです。また様々なオプショナルアイテムを組み合わせることにより、自由な発想で様々なテント展開が、初心者でも簡単に出来るのも魅力的です。
アメニティドームとヴォールト
ヴォールトはアメニティドームと違い、非自立式テントになります。そのため、設営の簡単さでいえば、アメニティドームのほうがよいでしょう。ただし、アメニティドームと異なり、シェルターとしても使えるので、自由度の高さが魅力です。
【スノーピーク】ヴォールトの基本情報
テントを購入するにあたり、気になるのはスペックです。収納人数や耐水圧など、テントを購入する際はスペックを必ず確認しておかなければなりません。それではここからは【スノーピーク】ヴォールトの基本情報であるお値段や、大きさ、重さを詳しく解説します。
ヴォールトの価格
スノーピークというと、他のメーカーよりもちょっとお値段が高いイメージがあります。価格は定価29,800円(税別:2020年2月現在)。タープもセットになったエントリーパックTTは定価49,800円(税別:2020年2月現在)となっています。
追記~
2021年秋にはなんと、45,000円以上にも値上がりしています。エントリーパックに関してはなんと75,000円以上に!人気のあるテントは急激に値上がりするんですね…。今なら中古市場で探してもいいかもしれません。
ヴォールトの大きさ
室内高さは150cmと大人がゆったりとロースタイルキャンプで、くつろげる空間を実現。広さも申し分なく、60cm四方のテーブルと、チェア を2つ並べて調度良いくらいです。インナーテントは縦220cm、横285cmです。この広さはキャンピングマット(2.5w)が3枚分ほどあります。これは大人なら3人、大人2人に子供2人でちょうどよい広さです。これほどの広さを確保しながらも、収納時はスポーツバッグ程度の大きさに。持ち運びやすさも人気の秘密です。
ヴォールトの重量
持ち運び時に気になる重さ。スノーピークのヴォールトの重さは8kg以下。これなら女性の方でも楽に持ち運べます。軽量でありながら、耐久性も十分。さすがはスノーピークといったところでしょうか。他の同程度のテントと重量を比べてもおよそ1kg程度軽くなっています。
ヴォールトの対応人数
スノーピークヴォールトは対応人数3~4人程度です。一般的な人数は大人2人と子供2人程度が多いようです。これ以上の人数になるとさすがに窮屈。ファミリーでキャンプを楽しみたい方にはちょうどよい大きさといえるでしょう。
ヴォールトの耐水圧
耐水圧とは、生地に水が染みこもうとするチカラを抑える性能数値のこと。テントの防水能力が、どれくらいの水圧に耐えられるのかを示す数値です。つまり数値が大きければ大きいほど、防水能力が高いということになります。スノーピークヴォールトの耐水圧は、1,800mm。普通の雨傘の耐水圧が、およそ250mmと言われていますので、ヴォールトの防水性能の高さがお分かりいただけるでしょう。
カマボコ型の特徴
スノーピークのヴォールトはカマボコ型テントと言われています。ヴォールトはアーチ状になったトンネルのような建造物のことを指して言います。もっとも特徴的なのは、インナーテントを取り付ければ、部屋が2つになり、インナーテントを取り外せば、広々とした空間が確保出来るシェルターになるという点です。
【スノーピーク】ヴォールトのレビュー&おすすめポイント
スノーピークヴォールトのおすすめポイントをまとめてご紹介します。また実際に購入している方の口コミは、何より参考になるもの。購入を迷っている方は是非参考にしてくださいね!
ヴォールトはコスパが良い!
スノピはメジャー過ぎて購入を控えてたんだけど、これは思わず購入。某ナロ2GTを大型化したような作りだけど性能もそのままだと言えるでしょう。難点は干して乾かす時だけかな。コスパは非常に高いと思います。
スノーピークヴォールトは、同ブランド内でもコスパの良さが光るテントです。他のメーカーの同サイズのテントと比べると1割程度お値段が高いと感じますが、同じエントリーモデルであるアメニティドームSの次に安い価格になります。
もちろん量販店などでは、さらに価格の低い4人用テントがありますが、決定的な違いはスペック。耐水圧や耐久性に優れたスノーピークヴォールトは、メンテナンスさえしっかりと行えば10年は使えるテントです。
エントリーパックでさらにリーズナブル
全部そろってこの値段はすごいお得!性能も抜群に良かった!
さらにエントリーパックならタープもついてお得!エントリーパックの価格は49,800円(税別:2019年10月現在)。タープ単体でも2万程度するのでかなりお得になっています。
ヴォールトは初心者でも設営が手軽!
エントリーパック TT 設営手順|Entry Pack TT How to SETUP
初心者でも簡単に設営出来ました!
ただし、2人以上いないと難しいです。インナーシートの中は荷物を入れて2人が余裕をもって眠れる広さでした。
これから何度もキャンプを楽しんで行こうと思います。
初心者向けに開発されたヴォールトは、設営の手軽さも特徴的です。フレームは予め色分けされたスリープに挿入するだけ。先にフライシートを設営し、その後インナーテントを吊り下げる設営方法です。初心者でもスムーズな設営が可能です。慣れてくれば20分以内で設営が出来るようになるでしょう。
また難しいテントとタープの連結。この連結方法をテントメーカーの名前をとって「小川張り」と言います。この小川張りも楽に出来るのが魅力です。
ヴォールトはファミリーキャンプにぴったり!
初めて設営する時は、ロープを通したり勝手を掴むのに多少時間は掛かるかもしれませんが、2回目以降は簡単です。1人でも立てれます。
我が家は3人家族で使用(子供は3才)ですと窮屈さは何も感じません。大人4人だときついかも?大人2、子供2だと全然余裕だと思います。
タープ部分も6人分位の椅子置いてテーブル置いてくらいは行けると思います。
値段もお手頃なので十分に満足出来てます。
ヴォールトは全室付きでタープと連結すればさらにリビングスペースが確保できます。インナーテントは大人二人、子供二人が並んで横になれるちょうどよいサイズ。今までアウトドアに興味が無い方でも設営しやすいヴォールトは、ファミリーキャンプにベストなテントなんです。
ヴォールトは丈夫なアウトフレーム構造
台風直撃の時も使用しましたが、前室含め一切濡れませんでした。また、見た目以上に中が広いので大人4人でも快適でした。
ヴォールトのフライシートは3本のフレームと、テントの前後にあるロープをペグダウンすることで設営します。フライシートの外側にフレームを挿入し設営する構造を「アウトフレーム構造」といいます。このアウトフレーム構造は、丈夫でしかも設営が簡単。しかもヴォールトのポールは長いものが1本、短いものが2本、合計3本だけなのです。
【スノーピーク】ヴォールトのレビュー:注意点
いい方の評価もあれば当然、悪い評価もあります。ここからはマイナス要素のスノーピークヴォールトの気になる口コミ・評価をまとめました。購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ヴォールトは付属ペグの耐久性に難あり
軽くて、建てやすい。
添付されているペグは使えないので新たに購入した方が良い。
高さは男性が少し屈む感じです。
スノーピークヴォールトに付属しているペグは、ジェラルミン製。これが合計28本付属しています。初心者の方自在ロープを張るときや、ペグを打ち込む際曲げてしまう方が多いようです。ジェラルミン製ペグは軽量ですが、打ち込む際に曲げてしまう可能性があります。もし不安ならペグは鋳鉄製のペグを別途購入しましょう。使いやすいソリッドペグがおすすめです。ペグ打ち用のペグハンマーも購入しておきましょう。
ヴォールトは通気性
作りはさすがスノーピークといった感じで3回使用しましたが撥水性も衰えず快適に眠れています!アメドと違い自立しないしペグ打ちも多く設置には人手と時間がかかるが慣れれば2人で20分程で立てれます。
テント内は吊り下げ式で通気性には欠けますが大人4人は快適な広さ!
若干、通気性に欠けるとの評価もあるようです。そのため、夏場は熱がこもるので注意が必要です。
タープ必須
区画サイトで小川張りにする時はヴォールトに半分位タープを重ねれば、よほど狭い区画でない限り小川張りでの設営は可能です。
屋根のような感じにもなるのでフリーサイトでもウチはそうしています。
寝る時は前室と後室に全ての荷物をしまえるので便利。夏はタープは必須ですのでこのセットはコスパ最高。
夏場は、特にタープは必須です。エントリーTTパックなら、ヘキサタープが付属しているのでお得で、安心です。オガワ張りの練習もしておきましょう!
冬場は工夫が必要
スカート非装備の為、冬は対策が必要ですが、全体高が低く、ストーブを炊けるテントではありません。
寝袋や防寒着での対策が必須。
ヴォールトは、スカートがついていないため、耐寒性能に難があります。寝袋や、グランドシートなど、保温性を高めるアイテムを準備しておきましょう。
インナーテントの高さ
高さがなく、テント内では屈んで行動する必要がある。
テント内での着替えが不便でした。
フライシートの高さが約150cmです。インナーテントの高さはそれより10cm程度低くなります。インナーテントは120cmのお子様が立てる程度。大人は屈まないとテント内の移動は出来ません。インナーテントは寝るためだけのスペースと思っておいたほうがよいでしょう。
【スノーピーク】ヴォールトの設営方法
設営時間目安
設営時間は、ヴォールト設営で、40分程度。そしてタープ設営で30分程度です。この作業時間は、テント設営に慣れている2人で、設営した際の目安です。初心者なら、2時間程度を見ておきましょう。
ヴォールト設営手順
フライシート設営
エントリーパック TT 設営手順|Entry Pack TT How to SETUP
まずは、フライシートの設営です。特に初心者が起こしやすいトラブルは、フレームを力づくで 押し込んでしまい、破損させてしまうこと。あせらずゆっくりと、スリーブにフレームを通しましょう。
図の①、②をペグダウンしたのち、ゆっくりとフライシート本体を、引き起こします。その後、番号順にペグダウンしましょう。ペグダウン終了後、ループを本体に巻き付けます。
3mと2.5mの2種類のロープがあります。最初に3mロープから取り付けます。それぞれのロープの方向を確認し、ペグダウンしましょう。
インナーテント設営
インナーテントのロゴのあるほうを、入り口側にして、広げてましょう。奥側の中心から、プラスチックフックで、吊り下げていきます。フックは入り口側、奥側にそれぞれ、7か所あります。最後に床面のフックを取り付けたら完成です。
【スノーピーク】ヴォールトの連結方法
スノーピークヴォールトは、同じヴォールト同士で連結が可能です。やろうと思えば無限に連結でき、長いトンネルにすることも可能です。ここではヴォールト同士の連結についてご紹介します。
ヴォールト同士を無限に連結可能
ヴォールトの前と後ろ部分には連結用のベルトがあります。前部分には輪っか状のDカンと呼ばれる連結部品が、後ろにはマジックテープの連結部品があります。
連結手順
フライシートに前部分のDカンに後ろ部分のマジックテープを通し、マジックテープをフレーム巻きつけて止めます。次に連結部分のフロントパネルとサイドパネルを巻き止めます。最後に自在ロープをクロスさせ、ペグダウンすると連結完了です。前室と後室、前室と前室など組み合わせも自由。この連結をつなげて行けば、無限のトンネルも可能に!しかしながら連結部分は雨に弱いので、天候をみながら連結させましょう。
スノーピークのヴォールトはこんな人におすすめ
スノーピークのヴォールトは、説明書を読みながらでも、設営が可能。ポールも色分けされているので、迷うことなくスムーズに設営できます。アウトドア初心者の方にぴったりなテント。特に親子での、ファミリーキャンプにおすすめ! ぜひ、あなたも【SNOWPEAK】ヴォールトで、キャンプを楽しんでくださいね!
2021年秋。圧倒的なコストパフォーマンスの良さで人気だったヴォールトもお値段がかなり高騰しています。スノーピーク直営オンラインストアではもちろん、有名アウトドアショップでも品切れ状態。そのため楽天やアマゾンでは1.5倍以上のお値段になっています。再販を期待しましょう!
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