サイクリングに出かける前に。自転車は日々のメンテナンスが大切です。自転車をきれい掃除したり、オイルを注油したり、初心者にもできることがたくさんあります。ここでは、自転車の簡単なメンテナンスから、おすすめメンテナンスアイテムをご紹介します。
- 自転車のメンテナンス箇所
- 自転車の空気の入れ方
- 自転車のチェーンをきれいにするには
- チェーンクリーナーを使うならスタンドが便利!
- 自転車のチェーンへの注油の仕方
- チェーンオイルの種類
- 汚れた自転車をきれいにするには
- きれいになった自転車でサイクリングを楽しもう!
自転車のメンテナンス箇所
メンテナンスってよくわからないという方でも、ここだけは見ておきたい箇所があります。自転車でサイクリングに出かける前はもちろん、乗り終わったあともチェックしておきましょう。そうすると、トラブルが減り、自転車の寿命も延びるんです。
タイヤ周り
タイヤ周りのチェックは、空気がきちんと入っているかです。メンテナンス初心者でもここだけはキチンとおさえておきましょう。空気がちゃんと入っていないタイヤは、疲労度が増したり、パンクの原因ともなります。
駆動系
駆動系、特に後輪のギアやスプロケット、チェーンに注油されているかを確認しましょう。チェーンが注油切れをおこすと、雑音が多くなり、スムーズなギアチェンジが行えなくなり、やがてチェーンが錆びてきます。
メンテナンス初心者は、この2か所のメンテナンスをしっかりと行いましょう。
自転車の空気の入れ方
自転車のチューブはチューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤ等の種類があります。ですが空気を入れるバルブは3種類だけです。バルブによって空気の入れ方が若干変わります。ここではバルブ別空気の入れ方をご紹介します。
自転車のバルブは3種類
自転車に使われているバルブは3種類あります。オートバイや自動車にも採用されている米式バルブ。丈夫なバルブで比較的太めのタイヤに使われています。MTBやファットバイク、ビーチクルーザーに多く採用されています。
ロードバイクやクロスバイクなど細めのタイヤに使われてるのが、仏式バルブ。高い空気圧を維持できるのが特徴です。空気の入れ方はまずネジを回し、指ではじいて一瞬空気を抜いてから、空気をいれるのがコツです。
最後はもっとも自転車に多く採用されている英式バルブ。安価なうえ、虫ゴム交換すれば何年でも使える単純な機構が特徴です。ママチャリや折りたたみ自転車、クロスバイクやランドナーに多く採用されています。空気圧計が使えない特徴があります。
空気圧の確認
Y'sRoad【初めてのスポーツ自転車#7】空気を入れよう!
空気圧には単位があります。kgf/cm2・psi・kpa・barの4種類です。そのうちどれかがタイヤ側面に記載してあります。これが適正空気圧です。記載されている空気圧の範囲内になるように空気を入れましょう。空気圧に幅がある理由は、体重や道路のコンディションで空気圧を決めるからです。
空気圧を低めに設定すると、グリップや乗り心地がよいですが、スピードがでません。逆に高めに設定すると、グリップや乗り心地は悪くなりますが、スピードが出るようになります。
空気圧計のついた空気入れで空気を入れます。パナレーサーの空気入れの場合、単位が2つありますので注意しましょう。
空気入れの頻度
タイヤの空気圧は、一般的に1月あたり、0.1barほど圧力が下がると言われています。これは全く走行していない時です。気温や走行距離により、0.1bar以上下がりますので、ロードバイクの空気圧の確認は、3日に1度は必ず行うようにしましょう。チューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤ等のタイヤの種類は問いません。
おすすめ自転車用空気入れ:1
パナレーサーの空気入れは、英・米・仏式どのタイプでも使える便利な空気入れです。空気圧計もついています。お値段も安く使いやすいので初めての空気入れにぴったりです。ただし、アダプターを紛失してしまう可能性があるので注意が必要です。
おすすめ自転車用空気入れ:2
同じくパナレーサーの携帯用空気入れ。自転車のフレームに取り付けることが可能です。英・米・仏式どのタイプでも使えるのでサイクリングにぴったり!
ただし、ボール/浮き輪用アダプター付きですが、紛失しやすいのでご注意を!
良く無くすんです、コレ。でも安心してください。ちゃんとアダプターのみも販売されています。
おすすめ自転車用空気入れ:3
アダプターの紛失が心配な方におすすめの空気入れ。仏式、米式は切り替えなしで使えます。ボールや浮き輪などのアダプター付き!もちろん空気圧計もついています。バルブヘッドの使い方がパナレーサーとは逆の、ハンドルを上にあげるタイプ。誰でも使いやすい空気入れです。
自転車のチェーンをきれいにするには
チェーンメンテナンスは、まず汚れたチェーンをきれいにすることから始めます。チェーンクリーナー(ディグリーザー)をチェーンにスプレーすると、油汚れやホコリ、泥などがきれいに落ちます。
またギアクリーンブラシや、チェーンブラシなどで、スプロケットやチェーンの間につまった油汚れを落とします。そうすることでスムーズなギアチェンジや、チェーンが外れるトラブルを防止します。
おすすめチェーンクリーナー:1
手を汚さずチェーンがきれいになるパークツールのチェーンギャング。ディグリーザーとギアクリーンブラシも付属していますので、これ1つで駆動系の掃除はおまかせです。チェーンが簡単にきれいになります。筆者の感想ですが4~5年は使えます。それ以降はスポンジ部分が劣化してきますし、ブラシの毛が抜けてきます。そうなったら買い替え時ですね。
おすすめチェーンクリーナー:2
パークツールのチェーンギャングもいいのですが、吹き付けるだけで、汚れが簡単におちるフィニッシュラインのバイクチェーンディグリーザーに買い替えました。コストはかかりますが、フィニッシュラインの汚れ落ちは最高です。勢いよく洗浄液を吹き付けるので、ブラシを使わなくても簡単に汚れが落ちます。パークツールのチェーンギャングはチェーン掃除後の後始末が大変だっただけに、最近はこっちのほうが楽だなと感じています。
おすすめチェーンクリーナー:3
コスパに優れたチェーンディグリーザーです。価格は500mlで1000円程度。チェーンの奥深くまで浸透するタイプで、チェーンのすき間の汚れを落とします。使い方はチェーンディグリーザーを吹きかけ、ブラシで汚れを落とします。手間はかかりますが、コスパに優れたチェーンディグリーザーです。
おすすめチェーンクリーナー:4
ブラシのセットです。チェーンを包み込んで汚れを掻き出す三面ブラシ、歯車やチェーンを動かして、ギア間に深く詰まった泥を掘り出す適切な曲線を持つ鋸歯状のフック型ブラシ、スプロケットやホイールなどのコンポーネントに付着したより細かい汚れを素早く効果的にきれいにするロングブラシの3点セット。
チェーンクリーナーを使うならスタンドが便利!
自転車の多くはサイドスタンド。これでは、チェーンオイルが上手に使えません。そのためメンテナンススタンドがあると便利です。注油だけでなく、パンク修理やタイヤ交換など、自転車のメンテナンスには必須。メンテナンススタンドは安いものは2千円程度から販売されています。本格的なメンテナンススタンドはディスプレイ用にもかっこいい!どちらにしてもスタンドは自転車のメンテナンスに必須です。
おすすめ自転車メンテナンススタンド:1
安定感抜群のメンテナンススタンドです。フレームを治具で固定し、角度も調整可能なのでメンテナンスも屈まず楽々。ディスプレイスタンドとしてもかっこいいメンテナンススタンドです。 なんといってもマグネット付き工具箱が便利!自転車の種類を選ばない、本格的な自転車のメンテナンスにぴったりなスタンドです。
おすすめ自転車メンテナンススタンド:2
とりあえずスタンドが欲しい!といった方にぴったりなメンテナンススタンドです。折りたためるので場所も省スペース。 価格も2000円程度とリーズナブル。ただし、ロードバイクはクイックリリースやディレイラーなどが接触すると傷がつく場合があるので、注意が必要です。
おすすめ自転車メンテナンススタンド:3
2000円程度とお求めやすい価格でありながら、本格的な自転車メンテナンスにぴったりなスタンドです。後輪を持ち上げるので、チェーン掃除などの作業が楽に行えます。自転車本体に傷がつかないよう、フック部分にはラバーコートを使用し、引っかけるアイテムに傷を付けないよう柔らかく仕上げています。下段のフックは6段階に調整できます。
おすすめ自転車メンテナンススタンド:4
折りたためるフック式スタンドです。安定感と使用感に優れているメンテナンススタンド。丈夫でしかも軽量なメンテナンススタンドで、フックの肉厚ウレタン製フレームは傷防止カバーとして自転車の傷つきを防止。フックは高さと角度の位置決めが行なえます。
おすすめ自転車メンテナンススタンド:5
自転車メンテナンススタンド・チェーンクリーナー・ディグリーザー・自転車用洗剤・チェーンオイル・ギアクリーニングブラシがセットになったお得な自転車メンテナンスセット。これだけついてお値段も3000円程度はコスパ最強です。初めてのチェーンメンテナンスに必要なアイテムがすべて揃うので、スポーツ自転車初心者の方におすすめです。
自転車のチェーンへの注油の仕方
ペダルの動力をタイヤに伝えるチェーンのメンテナンスは非常に重要です。快適なサイクリングを楽しむためには、チェーンへの注油が不可欠。チェーンに注油する際は、まずチェーンについた古い油やホコリをとり、清掃します。きれいになったチェーンに少しずつ注油します。
チェーンオイルの種類
オイルにも種類があり、ウェット、ドライ、ワックスの3タイプに分別できます。街乗りメインなら、ドライがおすすめ!MTBや雨天走行が多い方はウェットがおすすめです。
ドライタイプ
メリットは、さらさらしたチェーンオイルでゴミが付着しないこと。デメリットはこまめな注油が必要なことです。またドライタイプは、注油後に何時間か放置し、乾燥させてから走行すると、チェーン表面の汚れが自然と剥がれ落ちる特徴があります。自転車のボディや服に汚れが付きにくいおすすめオイルです。
ウェットタイプ
水や雪に強いオイルです。悪天候に強いオイルですが、逆に言えば悪天候で走行しない方には不要なオイル。潤滑浸透性と防錆効果の高さが特徴です。
ワックスタイプ
ドライタイプよりさらにさらさらしたチェーンオイルです。ですがもっとも雨雪に弱いので、こまめな注油必要なので、結構コスパ高。日常生活での自転車の乗車に向いており、チェーンを綺麗に保ちやすいことから人気があります。
ミシン油やグリース、CRCをチェーンに注油するのは絶対にやめましょう!チェーンが汚れやすくなることで逆にサビやすくなります。また浸透性が足りないので、チェーンやスプロケットが傷んでしまいます。
おすすめチェーンオイル(ルブ):1
さらさらとしたドライタイプのチェーンルブです。ノズルの長さが使いやすいので、私も愛用しています。ノズルが長いので手が汚れにくく、メンテナンス初心者でも簡単に注油可能。100ml入りでお値段も1000円程度。チェーンの動きも滑らかになり、音も静かになります。
おすすめチェーンオイル(ルブ):2
ワックスタイプの定番チェーンルブです。チェーンがほとんど汚れないので、自転車を室内保管している方におすすめ!さらさらとしたチェーンルブですが、浸透性が低いため、200㎞以上の長距離のサイクリングに行く場合は、携帯していくとよいでしょう。あと冬場には不向きな点があります。
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おすすめチェーンオイル(ルブ):3
コスパに優れた呉工業のドライチェーンルブです。130ml入りでお値段が1000円程度。浸透性も高いうえ、汚れが付きにくく滑らかな動きを長時間維持します。ロードバイクを愛用する方におすすめです。
おすすめチェーンオイル(ルブ):4
定番中の定番チェーンルブ。フィニッシュラインのドライルブは、さらさらとしたオイルでメンテナンス初心者でも扱いやすいチェーンルブです。私も以前愛用していました。このオイルが基本といっても過言ではないでしょう。どのチェーンルブにしようか悩んだら、コレで決まりです!
汚れた自転車をきれいにするには
汚い自転車はカッコ悪いもの。愛車は常にきれいにしておきたいですね。自転車についた汚れは泥汚れ程度なら、特別な洗剤など必要ありません。台所用中性洗剤で十分。しかし、大変なのがチェーンオイルによるオイル汚れです。中性洗剤だけではオイル汚れは落ちにくい。オイル汚れに強い自転車用洗剤なら、簡単に落ちます。また、ホームセンターにあるパーツクリーナーやチェーンクリーナーを使えば、自転車のギア部分の油汚れもスッキリ落とせます。
フレームを新車のようにツヤツヤのピカピカにしたい場合はワックスがおすすめ。ワックスは艶出しだけでなく、汚れをつきにくくする保護の意味もあります。またハンドルなどの金属部分は、金属磨き剤が便利。小さなサビなら落としてしまいます。金属磨き剤をウエスやタワシにつけて、ゴシゴシ磨きましょう。
おすすめ自転車クリーナー:1
チェーンが汚れた際に使用するディグリーザーですが、自転車本体の油汚れに使用します。化学溶液なので、使用する際はゴム手袋が必須。ウエスに少量つけ、気になる箇所の汚れをふき取ります。シトラスの香りが爽やかで、黒い油汚れをスッキリと落とします。汚れがひどい場所に使用します。もちろんチェーンの清掃にも使えます。
おすすめ自転車クリーナー:2
スプレーするだけで油汚れを洗い流す強力洗剤。泥の跡や油の飛んだような黒い汚れなど、水だけではなかなか落ちないものも、これを吹きかけてウエスで拭うと一撃でピカピカになります。カーボンディープのリム面の汚れもよく落ちます。そのまま直接スプレーしても良いですが、私は1度ウエスにつけて、拭き掃除しています。
おすすめ自転車クリーナー:3
自転車掃除の最後の仕上げとして使用するフィニッシュライン・ショールームポリッシュ&プロテクタント。艶出しワックス効果と汚れが付きにくいワックス効果がこれ1本で!吹き付けると泡状になり、ふき取るだけでワックス効果が生まれます。まるで新車のような輝きになる仕上げ材です。
きれいになった自転車でサイクリングを楽しもう!
いかがでしたでしょうか。愛車をキレイするだけでなく、快適な自転車走行のためにも必要なメンテナンス。ここで紹介したメンテナンスは、基本中の基本です。ぜひ、メンテナンスをマスターしてサイクリングを楽しんでくださいね!
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